またまた横山光昭先生の本です。
先生の本は簡潔でわかりやすく、今すぐ簡単に実践できることばかり。
ご自身も元々は貯金下手、というだけあって貯められない人の行動パターンや気持ちをよく理解されています。
今回もグサグサと心に刺さるお言葉ばかりでした。
生活はお金が姿を変えたもの。
暮らしを整えることでお金の流れも整います。※以下、引用部分は全て本著から。
目次
お金の問題児
本著で『お金の問題児』という言葉が出てきます。
お金の問題児とは、頑張って家計管理をしているが思うように貯められない人のこと。
私は間違いなく『お金の問題児』でした。
毎月の予算計画もきちんと考えるし、主婦向けの雑誌を読み漁って節約などお金の知識ばっちり。
でも全然お金が貯まらない。
お金の使い方について完璧な計画を立てて、そのとおりに管理さえすれば、理論上、お金は貯まります。
しかし、ほとんどの人がそうなりません。(中略)
そこにはブラックボックスになっている“考え方のクセ”が表れます。
“考え方のクセ”を一つひとつ丁寧に取り除いてシンプルにしていかなければいけません。
タイムスリップ出来るなら、若い頃の私にこの本の存在を教えてあげたい。
貯金が出来ない人に必要なのは一時的にお金を貯める方法ではなく、根本的にお金が貯まる生活体質に変える方法。
まずはマインドから変えなければ。
本著でも貯金体質へと変えるために、まずは暮らしを整えることから始まります。
暮らしとお金の関連性
生活とお金は繋がっている。生活の乱れがお金の問題となって表れる。
確かに今日食べたもの、今使っている机やパソコン、光熱費・・・暮らしのほとんどがお金を出して手に入れたものです。
いわば日々の生活はお金が姿を変えたもの。
思うように貯金が出来ない原因は「身の回り」にあります。
なのでまずは暮らしを整えること。
細々とした節約術や難しいお金の知識を身に着けるよりも先にやるべきことです。
『必要』なのか『欲しい』だけか
本著のメソッドでまず最初の1ヶ月目にやるのが考え方の見直し。
お金の乱れは、生活の乱れが数値化されたものである。
なので、身の回りのものとの付き合い方を通して「モノがないと不安」「持っておかなければならない」という執着を取り除いていきます。
モノへの執着が少しずつあなたの貯金を食い潰す。
こ、怖い・・・。
そういえば今年の決意表明の記事で「お金の流れを整えることは暮らしを整えることにつながるらしい」と書きましたが、逆でしたね。
本著によると効果的なのはモノ→生活→お金の順番で整えることだそうです。
まずは断捨離やその後の『7つの質問』を通し、自分にとって本当に必要なものを見切る力を身に着けること。
それによって浪費を防ぐことが出来ます。
ちなみに私が本著を読んで一番心に刺さった言葉。
私たち大人は、「欲しい」を「必要」にすり替えることがとても得意なのです。「必要」に変える理由をいくつも挙げられるのです。
もうね、グサグサグサーっと刺さりまくりですよ。
本当にその通り。
何かを買うときは一度立ち止まり、この言葉を思い出してよく考えようと思います。
シンプルライフで貯金体質に
もうひとつ印象深かった、断捨離を行う際についての言葉がこちら。
「あれもこれもいらない」と無自覚に捨てるのではなく、「ちょっと迷うけど、これは思い切っていらない!」というように痛みを感じながら行ってみてほしいのです。
ここで身につけた見切る力は、浪費の防止に必ず効いてきます。
なぜなら、もったいないと思いながら捨てる行為を繰り返したい人など、誰もいないからです。
確かに私の生活が一変したのも、断捨離を行った後でした。
初めての断捨離はまだ使えるのに処分するものが多すぎて自分が嫌になるほど。
でも断捨離をするとだんだん自分にとって必要なもの・不要なものがわかるようになってきます。
自分なりの判断基準、ものさしを手に入れることが出来たのでそれからは浪費はかなり抑えられるようになりました。
関連記事⇒断捨離祭り!私のやり方とコツをまとめて公開します。効率の良い実践方法や順番など。
他の内容についても書きたいことばかりですが、長くなってしまったのでこの辺で。
お金を上手に貯められる人は暮らしもお金の流れも考え方もシンプル。
実践すべきことはどれも難しいことではないので「やってみよう」と思えます。
『一生ものの貯金体質』に変える。
手元に置いて何度も読み返そうと思います。
こちらも横山先生の本、漫画なので読みやすいです。