ブログを更新できなくなってから約2年半
調子を崩して仕事が出来なくなったのと比例してみるみる家の中が散らかっていった
健康を害さない程度に掃除はしていたけど、片付けが出来ていないから簡単な掃除ですらとにかく時間がかかり疲れ果て他に何もできない
靴箱の上にはネットで注文しては開封すらしていない本が何十冊も積まれ、取り込んだ洗濯物やら壊れた傘やら止まったままの時計や郵便物が散乱している状態だった
空のスプレー缶が2年放置され収納ケースはとりあえず物を詰め込んで閉まらない
誰も家に入れないようにしてたのに、ある日うっかり宅配員さんにこれを見られて絶句された。それはそう
しかしそんな大恥をかいても「次は見られないようにしなくては」と思うばかりで片づけられなかった
トイレの便座が割れてしまったのに散らかった部屋を見られるのが恥ずかしくて不動産屋さんに修理を頼めない
ときどき右のお尻を挟まれながら1年以上過ごし、出先でも片尻を浮かせて用を足す妙な癖がついた
目次
原稿が書けない小説家が精神科医に相談したら…
そんな感じで仕事やら家のことやらが出来ない状態になって2年近く経った頃、SNSである記事をたまたま見かけた
⇒原稿が書けない小説家が精神科医に相談したら「部屋を掃除しろ」意外な理由が心にしみる<春日武彦×平山夢明>
原稿が書けなくなった作家の方が精神科の先生に相談したら「家や部屋を掃除してキレイにしなさい」と言われて復活したお話
記事を読んで「うわ、これだ」と衝撃を受けたんだけど、そもそもその片付けと掃除が出来ない状態だったので現状維持のまま変わらずまたうだうだと過ごしていた
停電と浸水きっかけで動き始める
大型で動きの遅い台風が連続でやってきて、めったに停電しない我が家も丸々2日間停電した
もうやることもなく寝ることも出来ずぼーっとしてるときにふと例の記事が頭に浮かんだ
とりあえず難しいことは考えずにマルチクリーナーとキッチンペーパー、袋を用意して要らないものを捨てつつ、ひたすら拭いて回る
もったいないけどキッチンペーパーだと汚れたら捨てるだけだから気楽だ
我ながらナイスな選択だったと思う
テレビボードだけ、こっちの窓だけ、と例の記事のように区間を決めてやるつもりだったけど2日目に大雨で浸水したので強制的に家中を掃除することになった
放置しすぎてどうしようもなくなってた場所もいざやってみたら簡単に綺麗になって拍子抜けした
何事も最初の1歩が難しいんだよなあ
電気が復旧したので掃除機をかけ、最後の仕上げ拭きをする
もう自分を責めないでいい安堵感やら嬉しさやら、こんな簡単なことを今まで出来なかった情けなさやらいろんな感情でぐちゃぐちゃになって涙が止まらなかった
部屋の中と頭の中はつながっている
不思議なもので、片付けと掃除が終わって家が綺麗になると少しずつ出来ることが増えてきた
家のこととか自分のことにほぼ関心がなくなっていたけど「カーテン替えたい」「髪切ろう」などと考えるようになり身の回りも整ってきた
「部屋の中と頭の中はつながっている」とよく聞くけれど、本当にその通りだと痛感する
もともと体力も気力もない人間で調子が悪い日も多い
どうしようもなくなった時はこの記録を読み返してまた少しずつでも掃除を始められたらいいなと思う
ちなみに玄関上に積んでいた本たちを開封してみると半分以上は買った記憶がない
精神的に落ちるとこの苦しい状況をバシッと解決してくれる魔法の言葉が書いてあるんじゃないかと本を大量に買ってしまうのだが、読む気力はないので放置してしまう
やっと整った部屋で積んでいた本をゆっくり読んでいきたい
こんな穏やかな気持ちで過ごせる日がまた来るなんて夢みたいだなあ
というわけで、ようやく復活しました
ブログのこれから
新規一転、ブログのタイトルを「眠りにつくころ」から「78.Life」に変えた
以前の文体がしっくりこなくて書き方が変わってしまったけど、昔の記事は少しずつ直していく予定
これからはもう少し肩の力を抜いて日記とか買い物記録中心に書いていこうと思う
記事の日付は2024年の元日になってるけど、今現在の5月末分までは書いてるのでしばらくは毎日少しずつ投稿していくつもり
それでは、こちらでもまたよろしくお願いします